ダーウィンの「唯一変化するものが生き残る」を胸に、
長年勤めた日本生命を50代で退職後、ライフネット生命立ち上げ、大学の学長と、 生涯現役で変化し続ける著者。
会社員からフリーランスに挑戦する私を、後押してくれてる本に出合えました。
前回紹介した元日本マイクロソフトの澤円さんと同じく、コロナ禍でこれまでの常識が通用しないことを感じ「捨てる」ことで前進する考えを強くした著者。
「捨てることができるかどうか」が人生や仕事で結果を出す分かれ道になる。誰でも「これを捨てるなんて無理」と思うかも知れないが、その思い込みから自由になることが第一歩。
人生はトレードオフの連続。何かを選べば何かを捨てるしかない。逃げ道を作らず、本当に大切なものに集中しよう、というメッセージが心に刺さりました。
出口治昭『「捨てる」思考法』- 結果を出す81の教え
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著者の紹介
立命館アジア太平洋大学学長。京都大学法学部を卒業後、1972年に日本生命入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ライフネット企画株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命保険株式会社に社名を変更。2012年、上場。社長、会長を10年務めた後、2018年より現職。
本書の紹介
本書の構成はこちら
- 第一章:「捨てられない」は思い込み、捨てることが未来をつくる
- 第二章:余計なものを手放す習慣を身につける
- 第三章:余計なものを手放して、本当に必要なものを見極める
- 第四章:捨てるモチベーションは、退路を断つことから生まれる
特に心に残ったポイントはこちら
✅ 捨てるものを決める自分ルールを作る
✅ 空気を読むくせを捨てる
✅ 大事な決断ほど熟慮を捨てる
捨てるものを決める自分ルールを作る
時間や分量を決めて捨てる対象を明確にし、決断に集中する。思い出の品など捨てにくいものでも、ルールを設けることで選別しやすくなる。
空気を読むくせを捨てる
無駄な気遣いや人間関係の過度な配慮を減らすことで、自分の決断に自信を持ちやすくし、仕事や生活で成果を出しやすくなるのですね。
大事な決断ほど熟慮を捨てる
あれこれ考えすぎて決められないことをやめ、速やかに決断し行動に移す。後悔しても時間の無駄なので、現実と向き合い次に進むことを重視する。
加えて、捨てることは「諦める」ことでもあり、現状を受け入れて前進するための重要な手段と捉え、取捨選択力を高めて本当に大切なことに集中する。
執着を捨てて、「もう過去を振り返らない!」と決めることで、次の一歩が踏み出せるようになる。これができる人が成功者になれるんですね。
読み終えて
本書を読んで、特に心に響いたのは「捨てられない」という固定観念を見直すことで、選択肢が増え、人生がもっと自由になるというメッセージです。普段の仕事や生活でつい執着してしまうことを潔く手放す勇気が、行動力や決断力を高める原動力になると実感しました。
忙しい現代人にとって、シンプルに「捨てる」ことで迷いを減らし、自分にとって本当に価値のあることだけを選び取る生き方は非常に有益だと思います。変化が激しい時代だからこそ、次の一歩を踏み出すための良いヒントになる一冊でした。
もともとミニマリストで、最近は物欲も少なくなりました。最低限のユニクロ中心の服があり、普通の食事ができて、快適に寝れるところがあれば、それで十分です。
若い頃は、良い車に乗って、広い家に住むことに憧れましたが、車は移動手段に過ぎず、あんまり広いと掃除も大変になるだけ、と思えるようになりました。
特にフリーランスを意識して、最近メルカリの不用品販売から始めましたが、物が少なくなることで、脳のスペースが生まれた気がします。
捨てることで、新たな発見があり、ワクワクした人生を送れている気がします。妻からもよく”生き生きしてるね”と言われるようになりました。
退職してフリーランスになるという決断は、今の自分にとって非常に重いものですが、捨てることで前進できる!と強く信じたいと思ってます。
実際、安定を捨てて、常に変化を追い求める著者の言葉にも説得力があり、そういう意味でも本書により勇気づけられました。
皆さんもぜひ「捨てる勇気」を持って、自分らしい一歩を踏み出してみてください!
では、良い一日を!


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