【時間の使い方が人生を決める～中田英寿の講演会】 - フリーランスを目指す50代のリアル

先日、元サッカー日本代表で、現在は日本文化の伝道師として世界を舞台に活躍する中田英寿さんの講演会に参加しました。

サッカー選手としての華々しいキャリアを経て、なぜ彼は日本酒やお茶、伝統文化の発信に力を注ぐのか。その背景にある「時間」と「情熱」への哲学に、深く心を動かされました。

講演会で心に残ったこと

中田英寿さんの言葉は、どれもシンプルでありながら、強い説得力を持っていました。特に印象的だったのは、次の言葉です。

「時間をどう使うかは、人生の使い方そのもの。好きでないことに時間を使うほど無駄なことはない。」

この言葉に、ハッとさせられました。

私たちは日々、何気なく時間を過ごしていますが、それはすなわち、自分の人生をどう生きるかという選択そのものなのだと。

中田さんは、自分がやりたいことを実現するために、まず「動く」ことを大切にしているそうです。

机の上で考えているだけでは何も始まらない。現場に足を運び、人と話し、経験し、データを集めて分析する。

そこから初めて、本当に意味のあるアイデアが生まれると語っていました。

現在、中田さんは日本酒の魅力を世界に伝える活動を行っています。

ワインと比較されることの多い日本酒ですが、両方を深く理解しなければ本質的な価値を伝えることはできないといいます。

また、彼は世界100か国以上を3年かけて周り、

「世界に出て初めて、日本に興味がある人が多いこと、自分も日本のことを良く知らないことに気づいた」とのこと。

そこで、日本国内47都道府県すべてを巡り、地域の文化や伝統工芸、農業に触れてきたようです。

最近では、世界的にノンアルコール市場が拡大していることに注目し、日本のお茶を海外に広める新たなプロジェクトにも取り組んでいるそうです。

お茶の生産者が減少する中で、どうすれば持続可能な形で輸出できるのか。どの国に、どの層に、どんな方法で届けるのか。

そのためにまずは徹底的にデータを集め、分析し、戦略を立てていく。

その姿勢はまさにビジネスの最前線を走る起業家そのものでした。

「世界の常識なんてどうでもいい。自分が常識を作っていけばいい。」

この言葉には、強い覚悟と信念が込められていました。

中田さんは、サッカーを「好きでなくなったから辞めた」と語ります。そして今は、お茶を世界に広めることで「ワールドカップでゴールを決めた時以上に、世界をあっと言わせたい」と。

やりたいことが多すぎて、時間がいくらあっても足りない。死を意識したとき、時間の大切さを痛感する。だからこそ、好きでないことに時間を使うのは無意味だと。

「楽をしても何も生まれない。自分がやりたいことに真剣に向き合い、努力して、壁を越えていく。その先に、初めて見える景色がある」

その言葉に、深く感銘しました。

この講演を通じて、「時間の使い方＝生き方」だということを改めて実感しました。

日々の選択が、自分の人生を形作っている。だからこそ、何に時間を使うかをもっと真剣に考えなければならないと強く思いました。

これをきっかけに、自分にとって大切なことと、そのためにやるべきことを内省し、言語化するところから始めました。

それが、”時間とお金と場所を自由に使いたい”と、フリーランスを目指すきっかけとなりました。

中田さんが語るように、世界の常識なんて関係ない。まさにそのとおりだと思います。

何も非常識に生きるという意味ではなく、自分の人生という時間を、自分のために使う。

長時間の通勤や会社での拘束時間が、凄くもったいなく感じるようになった。

年齢を重ねるごとに、時間の経過を早く感じる。そうした研究結果もあるようです。

サラリーマン生活も残りわずか。これからはフリーランスとして、自分に何ができるのか、何をしたいのかを真剣に考え、行動し、経験を積んでいきたい。

中田さんのように、自分の信じる道を突き進み、社会に新しい価値を届けられる人間になりたい。

そう強く思わせてくれる、かけがえのない時間でした。

一日一日を大切に生きたいですね。今日も皆さんにとって素晴らしい日でありますように。

最後までご覧いただきありがとうございました。