2025年12月、日本銀行はついに政策金利を0.75%へと引き上げました。
これは実に30年ぶりの高水準で、長期金利の指標である10年国債利回りも2%台に突入。
住宅ローンを抱える50代の方々にとっては、家計への影響が気になるところです。
今回は、そんな今だからこそ考えたい「住宅ローンの繰上げ返済」と「NISAによる積立投資」のバランスについて、銀行勤務の経験をふまえた一個人の視点から、リアルに掘り下げてみたいと思います。
🔍 金利上昇で住宅ローンはどうなる?
まず押さえておきたいのは、変動金利型の住宅ローンは日銀の政策金利に連動しているということ。
今回の利上げにより、今後の返済額がじわじわと増えていく可能性があります。
一方、固定金利型のローンは長期金利に連動するため、すでに契約済みの方は影響を受けにくいですが、これから借りる人にとっては金利が高くなるリスクがあります。
🕰️ 変動金利はいつ上がる?タイムラグに注意!
まず押さえておきたいのは、変動金利型の住宅ローンは日銀の政策金利に連動しているということ。
ただし、すぐに返済額が上がるわけではありません。
多くの銀行では、変動金利の見直しを年2回(4月と10月)に行っており、実際の返済額に反映されるのはその数か月後が一般的です。
たとえば、2025年12月に日銀が利上げをした場合:
- 2026年4月:金利見直しのタイミング
- 2026年7月ごろ:新しい金利が返済額に反映される可能性
つまり、今のうちに対策を考える時間はまだあるということ。
焦らず、でも確実に準備を進めていきましょう。
💰 繰上げ返済のメリットと落とし穴
繰上げ返済の最大のメリットは、確実に利息を減らせること。
たとえば、金利1.5%のローンを100万円繰り上げ返済すれば、年間で約1.5万円の利息をカットできます。
これは、1.5%の“確定利回り”を得ているのと同じこと。
ただし、注意点もあります。
繰上げ返済に資金を回しすぎると、手元資金が不足してしまうリスクがあります。
特に50代は、教育費や老後資金の準備など、出費が重なる時期。
いざというときのための生活防衛資金はしっかり確保しておきたいですね。
📈 NISA積立の魅力とリスク
一方、2024年から始まった新NISA制度は、年間360万円までの非課税投資枠があり、長期的な資産形成にとっては非常に有利です。
特に、つみたて投資枠を活用すれば、年3〜5%のリターンも期待できると言われています。
ただし、投資には元本割れのリスクもあるため、短期的な資金が必要な場合には不向き。
とはいえ、長期で見れば、インフレに負けない資産形成の手段としては有力です。
⚖️ どちらを優先すべき?
私なら、以下のような判断軸を目安にします。(個々人で事情は異なりますので、あくまで参考に)
- 住宅ローンの金利が高い(2%以上)場合:繰上げ返済を優先することで、確実に利息負担を減らせる。
- ローン金利が低い(1%前後)で、NISAのリターンが上回ると見込まれる場合:NISA積立を優先するのもアリ。
- 生活防衛資金が十分にあるか?:どちらを選ぶにしても、まずは生活費6か月分程度の現金を確保しておくことが大前提。
🧭 50代のリアルな選択肢とは?
50代は、定年後の生活を見据えた資産の守りと増やし方のバランスが重要な時期。
以下のような戦略が現実的かもしれません:
- 生活防衛資金を確保
- ローン金利が高ければ一部繰上げ返済
- 残りの資金でNISA積立を継続
つまり、「どちらか一方」ではなく“両立”がカギになる。
無理のない範囲で、少しずつでも積立を続けながら、ローンの負担も軽くしていく。
これが、50代からの堅実なマネープランの第一歩かと思います。
🌟 まとめ:金利上昇時代の“攻めと守り”
今回の利上げは、私たちの家計にじわじわと影響を与え始めています。
でも、焦らず、自分の家計の状況を見つめ直すチャンスと捉えることもできます。
「50代リアルマネー手帳」では、これからもこうした“お金のリアル”をわかりやすくお届けしていきます。


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