📊 THIS WEEK’S SNAPSHOT — 2026年5月第2週
| 🇯🇵 日経平均(5/8終値) | 62,713円 ▲ 5/7に過去最大 +3,320円高(+5.58%) |
| 🇺🇸 S&P500(5/8終値) | 7,398 ▲ 週間 最高値更新 |
| 💱 ドル円(週間) | 156円台後半 介入観測あり |
| 😨 Fear & Greed Index | 67 (Greed) |
今週の相場は、一言でいえば「地政学的期待が市場を動かした週」でした。
米国とイランの停戦協議が前進するとの報道を受けて、日経平均がゴールデンウィーク明けに過去最大の上昇幅を記録。
S&P500も週末に7,398の最高値で引けるなど、日米ともに強い週となりました。
銀行員として30年間、複数の危機を現場で見てきた私からすると、こうした「期待先行の急騰」ほど慎重に向き合うべき場面はありません。
数字は華やかでも、足元のリスクはしっかり確認しておきたいところです。
米国市場:停戦期待が相場を大きく動かした一週間
主要トピック①:米国・イラン停戦協議が株式市場を席巻
今週の米国市場の最大テーマは、米国とイランの戦闘終結に向けた協議の動向でした。
📅 5月4日(月):原油価格の下落が追い風となりS&P500が最高値を更新してスタート
📅 5月5日(火):トランプ大統領が「プロジェクト・フリーダム」を一時停止、停戦への進展を表明 → S&P500が7,259で最高値更新
📅 5月6日(水):停戦合意が近いとの報道 → S&P500が+1.46%で7,365まで急騰、ダウも612ドル高
📅 5月7日(木):イラン政府高官が否定的見方を示し反落 → S&P500は▲0.38%の7,337、ダウは▲313ドル
📅 5月8日(金):4月雇用統計が市場予想を上回る好結果 → S&P500が+0.84%の7,398で最高値引け
停戦期待で上昇し、疑念が生まれると下落し、また持ち直す——典型的な「ニュース相場」でした。
それでも週末には最高値で締めくくったことは、相場の底堅さを示しているといえます。
主要トピック②:AI・テック銘柄が引き続き主役
今週の上昇を牽引したのはAI・テクノロジーセクターです。
エヌビディア、アップル、マイクロソフトなどの大手テック企業が指数上昇をリード。アーム・ホールディングスの好決算(業績見通しが市場予想を上回る)も材料視されました。
AI関連のインフラ・ソフトウェア企業の決算では、企業の生産性向上や需要拡大が確認されており、「AIへの投資は景気減速局面でも続く」という市場の信頼感が改めて示された格好です。
5月第2週時点でのNasdaqは週末終値29,234と高値圏で推移しており、2026年に入ってからの力強い上昇基調が継続しています。
投資家心理(Fear & Greed Index)
CNNのFear & Greed Indexは現在67(Greed)。
これほど短期間での心理的好転は、市場のセンチメントがいかに敏感に動くかを物語っています。
「極端な強欲(Extreme Greed)」の手前まで来ている現状は、短期的な調整リスクの芽として意識しておくべきでしょう。
長期投資家にとっては、こうした「全員が強気になった瞬間」こそ、一歩引いてポートフォリオを確認する好機です。
日本市場:過去最大の上昇幅、一時6万3,000円超え
日経平均・TOPIXの動き
今週の日本株の最大の話題は、5月7日(木)ゴールデンウィーク明けの急騰です。
一時 63,091円——史上初めて6万3,000円を突破、過去最大の1日値上がり幅
上昇の主な背景は次の3点です。
- 米国・イランの停戦合意への期待
- それに伴う原油価格の急落(株式市場にプラス)
- 海外市場の大幅高を受けたリスクオン
翌5月8日(金)はやや落ち着き、終値62,713円で引けました。AI・半導体関連銘柄(ソフトバンクグループ、アームなど)には引き続き買いが入りました。
「過去最大の1日上昇幅」という数字は印象的ですが、連休中4日間分の海外市場の動きをまとめて反映したもの。1日で急騰したというより、「連休中の上昇を一気に織り込んだ」と理解するのが適切です。
為替(ドル円)の動向
ドル円は今週156円台後半での推移が中心でした。一時、政府・日銀による介入とみられる急落が観測され、円高方向への動きが出た場面もありました。
📈 週間を通じ 156円台後半 を中心に推移
🏦 野村證券は2026年末のドル円見通しを 152.5円 に引き上げ
海外勤務10年の経験から感じるのは、為替は短期では読み切れないということ。
ドル資産を長期で持つ投資家にとっては、為替変動を「リスク」ではなく「分散の一部」として受け入れる姿勢が大切ですね。
今週のブログ更新
今週の書評ブログでは『株式投資の未来』を取り上げました。
「先端技術株で個人投資家は大やけどする」
「世界株インデックスに長期投資するだけでいい」
——その結論は、20年前にすでに出ていました。AIバブルが盛り上がる今こそ読み返したい名著です。
来週の注目ポイント
- 🕊️ 米国・イラン停戦協議の最終合意の行方——合意なら原油下落→株高、決裂なら逆。相場の方向性を左右する最重要材料
- 📅 米国CPI(消費者物価指数) など重要経済指標の発表
- 📋 決算シーズン続行——エヌビディア・主要小売企業など注目銘柄が続く
- 🏦 日本:日銀の追加利上げ観測 とドル円156円台の行方
- 📊 Fear & Greed Indexが「Extreme Greed」に入るかどうか——短期調整リスクの目安として注視
まとめ
今週は地政学的なリスクが和らぐ方向に動き、市場は一気にリスクオンとなりました。
日経平均の過去最大上昇幅はニュースとして目を引きましたが、S&P500も週末に7,398の最高値で引けるなど、長期投資家にとっては「積み立てを続けてきてよかった」と実感できた一週間ではなかったでしょうか。
停戦協議はまだ流動的です。こうした局面でこそ、積み立ての仕組みを信頼し、短期の値動きに振り回されないことが大切です。
来週も淡々と向き合っていきましょう。
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