停戦延長と決算ラッシュが相場を押し上げた一週間|今週の資産形成ニュース(4月第4週)

今週の資産形成ニュース

今週の相場は、中東情勢の好転と米企業決算の好調さが重なり、全体的に「静かな上昇」が続いた一週間でした。

S&P500は史上最高値を更新し、日経平均も6万円の大台に迫る水準へ。

金融の現場で30年、さまざまな相場を見てきた経験から言えば、こうした「ニュースが重なって静かに最高値を更新していく局面」こそ、長期投資家にとって最も大切な時間のひとつだと感じています。

米国市場:停戦延長と決算ラッシュが史上最高値を更新

主要トピック①:米・イラン停戦延長が相場を後押し

今週の米国市場最大のトピックは、4月22日にトランプ大統領が米・イラン間の停戦延長を正式に発表したことです。

週初の月・火曜日は情報錯綜によりS&P500がやや軟調でしたが、停戦延長の発表後は前日比+1.05%の7,137.90ポイントまで上昇し、史上最高値を更新しました。

その後も買いの勢いは続き、金曜(4/24)には7,165ポイント(+0.80%)まで上昇し、5営業日連続の上昇・3日連続の最高値更新を達成しています。

日付 S&P500 前日比 主な材料
月(4/20) 7,109 -0.24% 停戦情報錯綜
火(4/21) 7,064 -0.63% 2日続落
水(4/22) 7,138 +1.05% 停戦延長発表・史上最高値更新
木(4/23) 続伸 +継続 4連続上昇
金(4/24) 7,165 +0.80% 5連続上昇・3日連続最高値

地政学リスクが一時的に後退したことで、資金がリスク資産に向かいやすくなったかたちです。

ただし、中東情勢は依然として流動的であり、過度な楽観には注意が必要です。

主要トピック②:Q1決算シーズン——84%が予想を上回る好スタート

決算シーズンも好調です。S&P500構成企業のうち約28%がQ1決算を発表済みで、そのうち84%が市場予想を上回るEPSを報告しています。

利益の上振れ幅も予想比+12.3%と力強く、特にAI投資の拡大を背景にした情報技術セクターが牽引役となっています。

海外で10年ほど過ごした経験から感じるのですが、米国の個人投資家はこうした決算シーズンを非常に重視します。

「数字で相場が動く」という文化は日本よりずっと根強く、決算シーズンに相場が一段動きやすいのは理由のないことではありません。来週以降も主要テック企業の発表が続くため、引き続き注目です。

注目指標と投資家心理(Fear & Greed)

CNNのFear & Greed Indexは現在約66(Greed:強欲)

3月末には「Extreme Fear(極度の恐怖)」の15前後まで落ち込んでいましたが、わずか数週間で50ポイント以上急回復しました。

66台の「Greed」ゾーンは、過去の経験から見ると「強いが、そろそろ慎重さも必要」というシグナルでもあります。

短期的な熱狂に乗り遅れないようにしつつも、長期の目線を保つことが大切です。

日本市場:6万円目前、AI・半導体関連が牽引

日経平均・TOPIXの動き

日経平均株価は今週、着実に上値を切り上げました。

月曜(4/20)は58,824円(+0.59%)、火曜には59,349円(+0.89%)、金曜(4/24)には59,716円まで上昇し史上最高値を更新しています。

心理的節目である「6万円」まで残り約284円という水準に迫っています。

上昇をけん引したのは、インテルの好決算を受けたイビデン、ソフトバンクグループなどAI・半導体関連銘柄です。米国のAIテーマが東京市場にも波及するかたちで、投資家の収益期待が高まっています。

為替(ドル円)の動向

ドル円は今週、158円台後半〜159円台後半で推移しました。

金曜(4/24)の終値は159.38円(始値159.71、高値159.84、安値159.31)。中東情勢の流動性と、円安・円高双方向のリスクが意識される中、方向感が定まりにくい展開が続いています。

159円台の円安水準は輸出関連企業の業績にはプラスですが、輸入コスト上昇という面では家計への影響も無視できません。為替動向は引き続き注目ポイントです。

今週のブログ更新

今週の書評ブログでは、『投資家みたいに生きろ』を紹介しました。

「変化に対応し、小さな行動を淡々と続けること」の大切さを再確認できる一冊です。

50代の資産形成に必要なのは派手な戦略よりも「思考の軸」だと感じました。ぜひご覧ください。

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来週の注目ポイント

  • FOMC(4月28〜29日):今年3回目の会合。利下げ時期の手がかりとなる声明・パウエル議長の発言に注目
  • 主要テック企業の決算発表続く:AIテーマの持続性を確認する重要な週
  • 日経平均6万円の大台:到達するか、あるいは一時的な調整があるか
  • ドル円の方向性:FOMC後の発表内容で円高・円安どちらに振れるか要注目
  • 米GDP速報値(4月30日):Q1の経済成長率が発表予定、景気の現状把握に重要

まとめ

今週は停戦延長と好決算が重なり、相場の雰囲気は明るくなりました。

しかし金融の現場で30年見てきた経験から言うと、こうした「全員が強気になる局面」ほど、足元を確かめながら歩くことが大切です。

長期の積立投資を続けている方は、今週の上昇にも慌てる必要はありません。自分のペースで、淡々と続けましょう。

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