今週のS&P500は 7,473 ポイントで週を終え、8週連続の上昇となった。
NVIDIA好決算、米国債利回りの高止まり、米イラン停戦交渉——材料が重なった1週間。
銀行員として30年、「相場は必ず材料を消化して次に進む」と実感してきたが、今週もその通りの展開だった。
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S&P 500(5/22)
7,473
▲ +0.9% 先週比
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NYダウ(5/22)
50,579
▲ +2.1% 先週比
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ドル円
159.1円
158.8〜159.3 レンジ
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日経平均(5/22)
63,339円
▲ +2.68% 前日比・最高値更新
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TOPIX(5/22)
3,892
▲ 堅調推移
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| Extreme Fear |
Fear | Neutral | Greed ▲ |
Extreme Greed |
Greed(強欲)
米国市場:8週連続上昇、NYダウが新高値を更新
NVIDIA決算と市場の反応
5月20日引け後、NVIDIAが2027年度第1四半期決算を発表。
EPSは 1.87ドル(市場予想1.78ドル)、売上高は 818億ドル(同792億ドル)と、両指標で予想を上回る内容。
それでも翌21日は株価が一時反落。ガイダンスがアナリスト予想の上限に届かなかったとの受け止めから、AIセクター全体にやや調整が入った様子。
S&P500全体でみると週間+0.9%と底堅く着地している。
「良い決算でも、予想を超えた予想でなければ売られる」——これが現在のAIセクターの水準感を正直に映している。
米イラン停戦交渉と市場心理
今週もっとも値動きが荒れたのが、米国とイランの停戦交渉をめぐるニュースだった。
「最終合意の草案が数日内に発表される」との報道で株価が急伸。その後に否定報道が出て急反落し、さらに再浮上——という場面が繰り返された。
週後半には原油価格も落ち着きを取り戻し、株式市場への静かな追い風となった。
地政学リスクは「解決の方向感」さえ出れば、市場は先回りして動き始める。
完全な合意を待たず、リスクオンの流れが動く——これは海外の現場でも繰り返し見てきたパターン。今週の原油価格の落ち着きは、まさにその典型だった。
注目指標と投資家心理(Fear & Greed・利回り)
CNN Fear & Greed Indexは週末時点で 59(Greed圏)。
Extreme Greedの80台には届いておらず、楽観と警戒が混在する状態が続いている。
10年米国債利回りは 4.7%台 と52週高値圏での高止まり。週前半は株式市場の重荷となったが、週末にかけて一服した。
また今週、Kevin Warsh氏が新FRB議長として正式に就任。市場は今後の発言スタンスに注目を集め始めている。
日本市場:日経平均が最高値を更新、AIと半導体に買い集まる
日経平均・TOPIXの動き
日経平均は5月22日(金)に 63,339円 で引け、AI・半導体関連が主導する大幅続伸で最高値を更新した。
TOPIXも 3,892ポイント と堅調。米国株の底堅さを受けた機関投資家の買いが、引き続き日本株を支えている。
63,000円台の定着が視野に入ってきた。長期投資家にとっては「持ち続けること」の意味を再確認できる局面でもある。
為替(ドル円)の動向
ドル円は 158.8〜159.3円 のレンジで推移し、週末は159円前後での着地となった。
米国債利回りの高止まりが円安圧力となる一方、原油価格の下落は輸入コスト面での円サポート材料となった。
木曜には米イラン報道で一時159.3円台に急伸した後、急反落するなど方向感のつかみにくい展開もあった。
長期積立の観点では、為替は「今の水準」より「購入コストの時間的分散」で考えるのが合理的な行動。
📚 今週のブログ更新
今週はウェルスナビ創設者・柴山和久氏の『これからの投資の思考法』を取り上げた。
格差時代に個人投資家がどう動くべきかを、平易かつ深く語る一冊。
r>g の時代、格差は広がり続ける。
だからこそ「今動くことの意味」が、この本を読むとはっきり見えてくる。50代の自分にも深く刺さりました。
🔎 来週の注目ポイント
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📝 まとめ
だが実際の中身は、米イラン報道に振り回された乱高下と、利回り高止まりへの神経質な反応の繰り返しだった。
相場を見て慌てて売買した人より、粛々と保有し続けた人の方が、週末時点では優位だった。
銀行の現場で30年、何度もその事実を目にしてきた。

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