SpaceX史上最大上場と米・イラン和平交渉|今週の資産形成ニュース(6月第2週)

書評

今週は久しぶりに、「感情をテストされる相場」だった。

米・イランの軍事的緊張でS&P500が急落し、翌日には和平交渉の進展で急回復。週末には史上最大のIPO「SpaceX上場」まで重なった。

銀行員30年の現場で、リーマンショックもコロナショックも経験してきた。こうした乱高下も「長期投資家には通過点」と感じられるのは、あの頃の経験があるからこそだと思う。

S&P 500(6/12終値)
7,431
▲ +0.64% 先週比
NYダウ(6/12終値)
51,202
▲ +0.66% 先週比
ドル円(今週レンジ)
159〜160円台半ば
160円台半ば到達、介入警戒強まる

CNN Fear & Greed Index(6/12)
Extreme FearFearNeutralGreedExtreme Greed
34 恐怖(Fear)
週前半の33から小幅回復も、引き続き恐怖ゾーンで推移。和平期待と地政学リスクが拮抗した1週間。

米国市場:SpaceX上場とイラン和平交渉が動かした1週間

米・イランの軍事衝突と和平交渉

週前半、米・イランの軍事的緊張が一気に高まった。

6月10日(水)、S&P500は急落。NY原油先物(WTI7月限)は91.78ドルまで上昇し、エネルギーコスト上昇への懸念が幅広いセクターに売りを呼んだ。市場全体にリスクオフの空気が漂った。

翌6月11日(木)、空気が一変した。トランプ大統領が「イランとの和平合意が間近」と発言。
S&P500は前日の下落をほぼ取り戻す大幅反発を見せた。

週末には「欧州での和平協定署名が今週末に迫っている」との報道も流れ、原油は85ドル付近まで急落。

結果として、S&P500の週間終値は7,431(先週末比+0.64%)
乱高下の割に、週を通じてしっかり上昇で着地した。

SpaceX、史上最大のIPO上場

6月12日(金)、SpaceXがNasdaqに上場した(ティッカー:SPCX)。

IPO価格は1株135ドル。初値は150ドルで始まり、終値は161ドル(+19.3%)と力強いデビューを飾った。

時価総額は2兆ドル超、調達額は約750億ドルと史上最大のIPOとなった。

ただ、「史上最大」という言葉には冷静でいたい。上場初日の盛り上がりが、その後も続くとは限らない。

海外勤務10年の視点

欧米の機関投資家が繰り返し言っていた言葉がある。「メガIPOの翌年は荒れやすい」。個人投資家としては、本業であるS&P500インデックスの積立を粛々と続けることが、結果的に最も賢明な選択になることが多い。

注目指標と投資家心理(Fear & Greed、VIX)

CNNのFear & Greed Indexは今週を通じて「恐怖(Fear)」ゾーンで推移。6月12日時点で34を記録した。

和平期待で週末にかけて若干の改善は見られたが、引き続き警戒感の高い水準が続いている。

6月10日には米5月消費者物価指数(CPI)が発表された。
インフレはいまだ目標の2%を上回る水準で推移しており、来週のFOMCへの注目度がさらに高まっている。

日本市場:地政学リスクとAI半導体株の乱高下

日経平均・TOPIXの動き

6月12日(金)の日経平均終値は66,020円。週間騰落率は約-1.4%と、今週は軟調な展開となった。

週前半は米・イランの緊張を受けてリスクオフムードが先行。国内の買い手が慎重姿勢を強め、売りが続いた。

週後半はAI・半導体関連株が持ち直す場面もあったが、全体の重さを払拭するには至らなかった。

歴史的高水準から若干の調整が入った形。
ただ、日本株の長期的な構造変化(ROE改善・株主還元強化)の流れは変わっていない。

短期の振れに惑わされず、長期の視点を保ちたい。

為替(ドル円)の動向

ドル円は今週、159〜160円前半のレンジで推移した。

週中には160円台半ばに達する場面もあり、日本政府・日銀による介入警戒感が一気に高まった。

来週は日銀の金融政策決定会合とFOMCが同週に重なる。
どちらの結果次第でも、ドル円は大きく動く可能性がある。

160円台の定着か、それとも円高への転換か。
為替の方向感は、来週が一つの分岐点になりそうだ。

📚 今週のブログ更新

今週紹介したのは、『世界一わかりやすい為替の本』(上野泰也)。

金融機関30年の私が読んで、思わず唸った一冊。

「この知識、たった一冊で全部学べるとは」

長期インデックス投資家であっても、円安・円高の仕組みを知っているかどうかで、投資の景色はずいぶん変わる。

今週のドル円が160円台半ばに突入した場面を見ながら、あらためて手に取りたくなった一冊。

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感想(3件)

👤 今週の個人的な記録

今週の習慣:水筒・おにぎり持参

東京のオフィス街では、ランチ1,400円+コーヒー400円で1日1,630円がかかります。

これを水筒とおにぎり持参にすると、1日の節約額は約1,630円。年間にすると約39万2,000円の差になる。

インデックス投資(年利7%想定)に回すと…

10年後
約542万円
20年後
約1,607万円
30年後
約3,703万円

お昼とコーヒーを手作りに変えるだけで、30年で約3,700万円の差になります。

小さな習慣が、複利で大きく育つ。これが資産形成の本質だと思っています。これが私なりの答えです。

みなさんはどんな工夫をされていますか?ぜひ教えてください🙏

🔎 来週の注目ポイント

  • 日銀金融政策決定会合(6/15-16)
    利上げの有無と声明文の文言が市場に影響。円高・日本株への波及に注意。
  • FOMC(6/16-17)ウォーシュ新議長の初会合
    政策金利は据え置き予想だが、新議長の発言トーンが市場の方向性を左右する。
  • 米・イラン和平合意の署名・発効
    署名が実現すれば原油安→インフレ緩和→株高のシナリオ。原油市場の動向に注目。
  • SpaceX(SPCX)上場後の株価動向
    初日+19%の評価が維持されるかどうか。メガIPO後の相場心理への影響も観察したい。
  • 米国小売売上高・住宅着工件数
    景気の実態を確認するうえで重要。FOMCの判断材料にもなる実体経済指標。

📝 まとめ

SpaceX上場とイラン和平。2つの大型イベントが重なった、今週の市場だった。

S&P500が急落した日、「売ってしまうか、静かに持ち続けるか」。
その選択に直面した人も多かったと思う。

長期投資の本質は、まさにその分岐点での選択に凝縮されている。

来週は日銀・FOMCという重要な節目が続く。

短期の値動きに意識を向けすぎず、自分の積立ペースを守る。
それが結局、最も確実な道だと感じている。

インデックス投資の積立は、市場が揺れるほど「安く買える機会」でもある。
乱高下を恐れず、自分の計画を信じて続けていきたい。

あなたの資産形成の軸は、今週の乱高下でもぶれませんでしたか?

50代からの資産形成について、静かに誠実に発信しています

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