⚠️ 7月の重要注意: 独立記念日の振替休日(7/3・金)により、
雇用統計(NFP)は7月2日(木)発表となります。
また月末7/29〜30はFOMC・GDP速報・PCEが集中する、
今年最大級の注目週です。
📌 はじめに:なぜ米国の経済指標を見るべきなのか
「米国の経済指標って、種類が多すぎて何を見ればいいかわからない…」
そんな声をよく聞きます。
確かに、雇用統計・CPI・PCE・GDP・FOMC・ISM…
と毎月のように重要指標が続き、
個人投資家にとってはすべてを追いかけることはできませんよね。
でも、安心してください。
米国経済の方向性を把握するには、数十の指標をすべて見る必要はありません。
重要な指標に絞って、
「いつ」「何が」発表されるかを事前に把握しておくだけで、
相場の動きに慌てなくなります。
この記事では、毎月保存しておける米国主要経済指標の一覧(保存版)と、
2026年7月の発表カレンダーをまとめました。
初心者の方も中級者の方も、ぜひブックマークしてご活用ください。
📊 米国の主要経済指標一覧(保存版)
毎月変わるのは「発表日」だけで、指標そのものは固定です。
この表は保存版として毎月共通で使えます。
| 指標名 | 英語名 | 発表頻度 | 注目ポイント | 市場への影響 |
|---|---|---|---|---|
| GDP(国内総生産) | Gross Domestic Product | 四半期(速報・改定・確報) | 経済全体の成長率。マイナスが2四半期続くと景気後退 | 株・ドル・金利に大きく影響 |
| PCEデフレーター | PCE Price Index | 毎月 | FRBが最も重視するインフレ指標。コアPCEが特に注目 | FRBの利下げ・利上げ判断を左右 |
| CPI(消費者物価指数) | Consumer Price Index | 毎月 | 一般消費者が実感する物価上昇率。コアCPIも重要 | 発表直後にドル・米国債が大きく動く |
| 雇用統計(NFP) | Nonfarm Payrolls | 毎月(原則第1金曜) | 非農業部門雇用者数と失業率。最重要指標のひとつ | 発表瞬間にドル円が数十銭動くことも |
| ADP雇用報告 | ADP Employment Report | 毎月 | 民間雇用の先行指標。NFPの2日前に発表 | NFP予測の参考として注目される |
| ISM製造業指数 | ISM Manufacturing PMI | 毎月(月初第1営業日) | 製造業の景況感。50超が拡大、50割れが縮小 | ドル・株に即時反応 |
| ISM非製造業指数 | ISM Services PMI | 毎月(月初第3営業日) | サービス業の景況感。米国経済の約80%を占めるセクター | 雇用・消費の先行きを示す |
| 小売売上高 | Retail Sales | 毎月 | 個人消費の強さを示す。米国GDPの約70%が個人消費 | 消費の強弱でドル・株が動く |
| 住宅着工件数 | Housing Starts | 毎月 | 不動産市場・建設業の健全性。金利感応度が高い | 金利動向との連動性が高い |
| 中古住宅販売件数 | Existing Home Sales | 毎月 | 住宅市場全体の活況を示す。住宅ローン金利に敏感 | 住宅関連株・REITに影響 |
| FOMC政策金利 | Federal Funds Rate | 年8回(FOMC会合時) | FRBが決める短期金利の目標レンジ | 全市場に最大級の影響 |
| FOMC議事要旨 | FOMC Minutes | 年8回(会合から約3週間後) | 次回会合に向けたFRBメンバーの議論の詳細 | 利上げ・利下げの手がかりとして注目 |
| ミシガン大学消費者信頼感 | U of Michigan Consumer Sentiment | 毎月(速報・確報) | 消費者の景気観・先行き期待。個人消費の先行指標 | 株・ドルに一定の影響 |
| 耐久財受注 | Durable Goods Orders | 毎月 | 企業の設備投資動向を示す。航空機除きコアが注目 | 企業活動・投資の先行指標 |
| 新規失業保険申請件数 | Initial Jobless Claims | 毎週木曜 | 雇用市場の週次モニタリング。4週移動平均が重要 | 毎週発表のため速報性が高い |
📅 今月の米国経済指標カレンダー(2026年7月版)
🎆 祝日注意:7月3日(金)は独立記念日の振替休日 — 米国市場は休場です。
7月4日(土)が独立記念日のため、前日7月3日(金)が振替休日に。
これにより雇用統計(NFP)は通常の金曜ではなく、7月2日(木)に前倒し発表となります。
| 日付 | 曜日 | 指標名 | 英語名 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 7月1日 | 水 | ISM製造業景況指数(6月分) | ISM Manufacturing PMI | 50超か否かが焦点。製造業回復の持続性を確認 |
| 7月1日 | 水 | ADP雇用報告(6月分)※ | ADP Employment Change | 翌日のNFPの前哨戦。乖離幅にも注目 |
| 7月2日 | 木 | 最重要雇用統計・NFP(6月分) | Employment Situation | 振替休日のため木曜発表に注意。失業率・賃金上昇率も要チェック |
| 7月3日 | 金 | 市場休場🎆 独立記念日(振替休日) | Independence Day Observed | 米国株式・債券・FX市場すべて休場 |
| 7月7日 | 火 | ISM非製造業景況指数(6月分) | ISM Services PMI | GDPの約8割を占めるサービス業の景気判断 |
| 7月7日 | 火 | 貿易収支(5月分) | U.S. International Trade | 貿易赤字拡大はドル安要因に。関税の影響を注視 |
| 7月8日 | 水 | FOMC議事要旨(6月16〜17日分)※ | FOMC Minutes | 6月会合での利上げ議論の詳細が明らかに。インフレ再燃への対応方針を確認 |
| 7月14日 | 火 | 最重要CPI(6月分) | Consumer Price Index | 前月比・前年比ともに要確認。コアCPIが特に重要 |
| 7月14日 | 火 | 実質賃金(6月分) | Real Earnings | インフレを差し引いた賃金の実態。個人消費の方向性を示す |
| 7月15日 | 水 | PPI(6月分) | Producer Price Index | 企業段階の物価。CPIの先行指標として参照される |
| 7月16日 | 木 | 小売売上高(6月分)※ | Retail Sales | 個人消費の強弱。自動車除きコアに注目 |
| 7月17日 | 金 | 住宅着工件数(6月分)※ | Housing Starts & Building Permits | 金利高止まりの住宅市場への影響を確認 |
| 7月17日 | 金 | 輸出入物価指数(6月分) | Import & Export Price Indexes | ドル高・安の輸入物価への波及を確認 |
| 7月24日 | 金 | ミシガン大消費者信頼感(7月確報)※ | U of Michigan Consumer Sentiment | 消費者の景気観・インフレ期待の確定値 |
| 7月28〜29日 | 火水 | 最重要🏛️ FOMC会合(政策金利決定:29日) | FOMC Meeting | 2026年第5回会合。インフレ再燃を受け、利上げ再開の議論に市場が注目。29日14:00(ET)発表 |
| 7月30日 | 木 | 最重要GDP速報値(2026年Q2) | GDP Advance Estimate, Q2 2026 | Q2経済成長率の第一報。関税・インフレ圧力の影響が初めて数字に |
| 7月30日 | 木 | 最重要PCEデフレーター・個人消費支出(6月分) | Personal Income and Outlays / PCE | FRBが最重視するインフレ指標。FOMC翌日発表という最重要の組み合わせ |
| 7月31日 | 金 | 雇用コスト指数(2026年Q2) | Employment Cost Index | 賃金インフレの持続性を測る四半期指標 |
※ ADP(7/1)、FOMC議事要旨(7/8)、小売売上高(7/16)、住宅着工(7/17)、ミシガン大確報(7/24)は推定日を含みます。
すべての発表時刻は米国東部時間(ET)です。
🔑 2026年7月の特別注目ポイント
①雇用統計が木曜発表に前倒し ── 振替休日の罠に注意
7月4日(土)の独立記念日が週末と重なるため、
7月3日(金)が振替休日になります。
通常、雇用統計は毎月第1金曜日に発表されますが、
今月は例外的に木曜7月2日(8:30 AM ET)の発表となります。
「金曜に見ればいい」と思っていると見逃しますので要注意。
ドル円は発表の瞬間に大きく動くことが多いため、
スケジュールの把握が重要です。
②FOMC会合(7月28〜29日)── 利上げ再開の議論に注目
Q1のPCEインフレ率は前期比4.5%と高止まりし、
FRBはインフレとの戦いが長期化する局面に直面しています。
今回の7月会合では、6月のCPI・PCEデータを踏まえ、
追加利上げの是非が中心議題になるとみられています。
利下げではなく「どこまで金利を引き上げるか」が焦点であり、
タカ派的な発言が出れば株・債券ともに大きく動く可能性があります。
パウエル議長の記者会見(7月29日)での発言ひとつで相場が動く、
今月最大の緊張局面です。
③GDP速報値とPCEが同日発表(7月30日)── 2026年Q2の通信簿
7月30日(木)はFOMC翌日に、
GDP速報値(Q2)とPCEデフレーター(6月分)が同日発表されます。
Q1のPCEは前期比4.5%と高水準でしたが、
Q2では関税の影響や個人消費の動向が数字に反映されます。
FRBの次の一手を考えるうえで、この1日が最大のヤマ場です。
「FOMC決定 → GDP速報 → PCE」という情報の流れを一気に読み解く週になります。
🎯 特に重要な5指標(初心者はここだけでOK)
投資初心者の方は、まずこの5つだけをカレンダーに登録しておけば十分です。
-
PCEデフレーター(7/30)
FRBが最も重視するインフレ指標。これがどう動くかで追加利上げの是非が決まる -
雇用統計・NFP(7/2・木)
今月は木曜発表に注意。雇用の強弱がFRBの判断を左右する -
CPI(7/14)
身近な物価上昇率。コアCPIが3%を超えているかどうかが目安 -
GDP速報値(7/30)
Q2の経済成長率。マイナスなら景気後退リスクが意識される -
ISM非製造業指数(7/7)
サービス業の景況感。米国経済の実態に最も近い指標
📚 もっと深く学びたい方へ:おすすめ書籍
経済指標の「名前」は知っていても、
「なぜその数字が重要なのか」「どう読めばいいのか」まで理解できていますか?
当ブログでも書評を紹介した『米国経済指標の見方・読み方・生かし方』は、
まさにそこを丁寧に解説してくれる一冊です。
雇用統計・CPI・FOMC… ニュースで聞き流していた経済指標が、
読んで初めて”点”が”線”になります。
長期インデックス投資家でも、経済を知ることで投資がもっと豊かになりますよ。
👉 書評ブログはこちら:『米国経済指標の見方・読み方・生かし方』を読んでみた
|
価格:1980円 |
![]()
🧭 まとめ
2026年7月は、
「FOMC + GDP + PCE」という3大イベントが月末に集中する、
極めて重要な月です。
月前半は独立記念日の振替による雇用統計前倒しに注意しながら、
CPI・PPIでインフレの動向を確認。
月後半はFOMCに向けてポジションを整理し、
7月29〜30日の怒涛の発表ラッシュを落ち着いて迎えましょう。
特に関税政策がインフレにどう影響しているか、
そして賃金上昇が個人消費をどの程度下支えしているかが、
Q2 GDP速報値とPCEデータに如実に現れます。
利下げどころか利上げ再開が議論される局面。
2026年後半の金融政策の方向性を占う、見逃せない1ヶ月です。📈

コメント