米イラン交渉進展で史上最高値更新|今週の資産形成ニュース(5月第4週)

今週の資産形成ニュース

NYダウが史上初めて51,000ドル台に乗せた週。
米イラン停戦交渉の進展が相場を押し上げたが、その裏で中東情勢は一進一退のまま。
銀行員30年の経験からすると、「悪材料の出尽くし」と「過度な楽観」は紙一重。相場が喜んでいるときほど、冷静でいたい。

S&P 500(5/29終値)
7,580
▲ +1.43% 先週比
NYダウ(5/29終値)
51,032
▲ +0.90% 先週比
ドル円(今週レンジ)
158〜159
方向感なく膠着

CNN Fear & Greed Index(5/29時点)
Extreme FearFearNeutralGreedExtreme Greed
60 強欲(Greed)
中立圏(50)を超えてグリード寄りに。過熱感はまだないが、楽観の度合いは着実に高まっている。

米国市場:停戦期待と史上最高値のはざまで

米イラン和平交渉の進展

今週の米国市場を動かした最大のテーマは、米国とイランの和平交渉の前進だった。

両国間の交渉が合意に近づいているとの報道が流れると、原油先物が急落。

それが逆説的に株式市場への資金流入を後押しし、NYダウは29日(金)に前日比363ドル高となり、史上初めて51,000ドルの大台を突破した。

ただし週の途中(28日)には米軍がイランの軍事施設を攻撃し、イラン側が反撃を宣言する場面もあった。

地政学リスクが完全に消えたわけではなく、楽観と警戒が交互に訪れる展開が続いている。

AI需要が市場を下支え

停戦期待に加えて、AI関連銘柄の好調も市場を支えた。

Dellがエヌビディア向けのAIサーバー需要好調を背景に決算後に急騰するなど、
マグニフィセント7を含むテクノロジー銘柄が全面高となる場面が目立った。

S&P500は先週末(5/22)の7,473から今週末(5/29)の7,580へ約1.4%上昇し、
2023年12月以来初めての9週連続上昇を記録。

「AI革命は本物だ」という市場の確信が、数字に滲み出ている。

銀行員30年の視点

「地政学リスクが株価の重しになる」とよく言われるが、現実はそれほど単純ではない。

リーマンショックもコロナショックも、現場で見ていた経験からすると、相場は「最悪期の確認」を待って動き始めることが多い。

今の局面も、米イランの交渉が長期化しながらも「最終局面」とみなされている点が、株高を下支えしている可能性がある。

注目指標と投資家心理(Fear & Greed、VIX)

CNNのFear & Greed Indexは今週60(Greed)を記録。
中立圏(50)を超えてグリード寄りに振れており、投資家のリスク選好が改善していることを示している。

過熱を示す「Extreme Greed」(80超)には至っておらず、一定の警戒感は残っている水準。

長期の積立投資のペースを守ることが、今の相場では合理的な選択といえる。

日本市場:反発も方向感つかめず

日経平均・TOPIXの動き

日経平均は週末29日(金)に66,329円で引けた。

前日28日には中東情勢の緊迫化を受けてリスクオフが強まり64,693円まで下落する場面もあったが、
米国株の上昇と停戦期待の再燃がそれを押し返した形。

日米ともに最高値圏での推移が続いており、「まだ高い」という感覚と「置いていかれる恐怖」の間で揺れている個人投資家も多いはず。

海外勤務10年の経験から言うと、世界の投資家は「割高感」よりも「成長期待」を優先する局面が長く続くことがある。

焦りは禁物。

為替(ドル円)の動向

ドル円は今週も158円台後半から159円台前半でのレンジ推移が続いた。
米国の利下げ期待が後退する一方、日銀の追加利上げ観測も燻ぶる。

大きな方向感は出ておらず、神経質な値動きが来週以降も続きそうな局面。

円安が続けば輸出企業の追い風になる一方、輸入インフレが家計を圧迫するという二面性は変わっていない。

為替だけで投資判断を左右させないことが、長期投資家として大切な姿勢。

👤 今週の個人的な記録

金融資産1.1億円に到達

今週、金融資産が1.1億円に到達した。

1億円を超えてから、資産の増えるスピードが体感として変わってきた。

毎朝目が覚めるたびに、昨日より資産が増えている。
「お金がお金を生む」という言葉の意味を、数字ではなく感覚として理解しはじめている。

長い通勤電車の中で、「不労所得ってありがたいな」と感じる一方で、
仕事へのモチベーション維持の難しさも正直に感じるようになってきた。

それでも、入金力がものをいう長期インデックス投資家にとって、
毎月の定期収入は資産形成の根幹。働くことの意味は、まだここにある。

大腸検査を受けてきた——健康寿命あっての資産形成

先日、検便検査で陽性となり、産業医の勧めで今週、大腸内視鏡検査を受けてきた。

前日から半断食。検査当日の午前中は下剤で腸を空っぽにする作業。
空腹とクラクラを抱えながら、長時間かけて病院まで向かった。

検査自体は鎮静剤でほぼ眠っている間に終わり、体への負担は感じなかった。
ただ、事前説明で聞かされるリスクの数々——あれは、なかなか心に来る。

日頃から食事と運動に気を遣っているつもりでも、
「検査を受ける」という行為は、否応なく自分の体と向き合わせてくれる。

資産形成の原点

数字が好きで、人生100年の資金繰り表を作り、お金の計算ばかりしている。

でも今週あらためて感じたのは、健康な体があってこその資産形成だということ。

「好きな人と、好きな場所で、好きな時間に、好きなことをする」——
それが自分の資産形成の目標。

その目標を叶えるためには、自分だけでなく、周りの人も元気でいてくれることが必要だ。

だからこそ、「みんなで健康になって、みんなで資産形成を進めたい」という思いで、毎週発信を続けている。

📚 今週のブログ更新

今週は『米国経済指標の見方・読み方・生かし方』を取り上げた。

雇用統計・CPI・FOMC——ニュースで聞き流していた経済指標が、読むことで”点”から”線”になる一冊。

「経済指標を知ることで、投資の景色がまったく変わった。」

来週は米雇用統計(6月5日)が控えている。
そのタイミングで読むと、数字の意味が一段と深く刺さる。

長期インデックス投資家にこそ、おすすめしたい一冊。

👉 書評ブログを読む:米国経済指標の見方・読み方・生かし方

🔍 来週の注目ポイント

  • 米雇用統計(6月5日)
    非農業部門雇用者数と失業率が、FRBの利下げ観測を大きく左右する可能性がある。
  • 米イラン停戦交渉の続報
    合意となれば原油安・株高、決裂なら急反落リスク。交渉の最終局面に注目。
  • 日銀の政策姿勢
    植田総裁の発言や国内経済指標次第で、円相場が動く可能性がある。
  • 日本のGDP確報値
    国内景気の実態確認。日銀の追加利上げ観測に影響する可能性がある指標。
  • AI・半導体銘柄の動向
    決算シーズンが一巡した後、個別銘柄のニュースや受注動向から目が離せない。

📝 まとめ

今週も相場はニュースに振り回される展開が続いた。

米イランの停戦交渉が進展すれば株高・原油安、交渉が滞れば逆回転——
そういった短期の材料は、これからも次々と出てくる。

長期投資家にとって大切なのは、そのたびに資産配分を見直すことではなく、
あらかじめ決めた積立のペースを粛々と守ること。

最高値圏での「買い増し」に躊躇する気持ちは自然だが、
タイミングを計ることの難しさは、30年の現場経験が教えてくれている。

S&P500が9週連続上昇という記録的な局面でも、原則は変わらない。
長期・分散・積立——この3つを静かに続けること。

みなさんは今週の相場、どんな気持ちで眺めていましたか?

50代からの資産形成について、静かに誠実に発信しています

▶ aroundfiftyreal.com/introduction/

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