今週はFOMC後の急落と急回復という、まさに「ボラティリティの週」。
S&P500は一時7,420台まで下落したが、木曜日には7,500台を回復した。
銀行員として30年間、金利変動の現場を見てきた経験から言えば、こうした短期の乱高下は「ノイズ」。
長期投資家が揺れる必要のない一週間だった。
米国市場:FOMCショックと急回復
FRB・FOMCの動向:ウォーシュ議長の初会見
水曜日(6月17日)、FRBはFOMC会合後の声明を発表。
ケビン・ウォーシュ議長が初の公式記者会見を行い、2026年後半の利上げバイアスを明確にした。
FF金利の年末中間値が3.4%から3.8%へ上方修正。
市場は「少なくとも1回の利上げ」を織り込み始めた。
S&P500は1.21%下落し7,420.10まで急落。
ナスダックも1.34%の下落となった。
翌木曜日には一転して急回復。
ナスダックが+1.91%、S&P500が+1.08%上昇し、週末は7,500.58で着地。
「FRBの姿勢は想定内」という再評価が働いた形。
米国・イラン和平:ホルムズ海峡の安定化
週明けの6月15日、米国とイランが和平合意を発表。
ホルムズ海峡の封鎖が解除されたことで原油価格が下落し、株式市場に追い風が吹いた。
ナスダックを中心に大きく上昇し、週全体の基調を支えた。
6月18日には「封鎖完全解除」も確認され、エネルギー安定化への期待感が継続。
また、SpaceXがAIコーディングスタートアップのCursorを600億ドルで買収すると発表。
AI関連への注目も改めて集まった。
海外勤務のなかで、中東情勢が金融市場に与える影響を何度も目の当たりにしてきた。
今回の米イラン和平合意は短期的な材料に留まるかもしれないが、エネルギーコストの安定は企業収益にとって確実なプラス要因。
原油価格の落ち着きが長続きするかどうか、来週以降も注視していきたい。
注目指標と投資家心理(Fear & Greed、VIX)
CNN Fear & Greed Indexは6月18日時点で37(Fearゾーン)。
一時は33まで低下していたが、木曜日の急回復を受けて若干の改善が見られた。
とはいえ、まだ「恐怖」の領域にあり、投資家心理は慎重な状態。
VIXは週半ばに上昇した後、週末にかけて落ち着きを取り戻している。
「市場が恐怖に包まれているとき、長期投資家には追加買いの好機になりやすい」というのは歴史が示すパターン。
積立を継続することの重要性を、改めて感じた週。
日本市場:7日続伸・史上最高値更新
日経平均・TOPIXの動き
日経平均は今週7日続伸し、6月19日には71,250.06円で史上最高値を更新。
AI・半導体関連銘柄への資金流入が続いており、海外投資家による継続的な買いも目立つ。
米国株が水曜日に急落した局面でも、日本株は比較的底堅く推移した。
国内企業の好決算とコーポレートガバナンス改革への評価が、下支えになっている印象。
TOPIXも連動して高値圏での推移が続いており、幅広い銘柄への買いが広がっている。
為替(ドル円)の動向
ドル円は今週、2024年7月以来となる161.81円まで上昇。
日米金利差の拡大を意識した円売りドル買いが続いており、FRBの利上げバイアス表明がさらに差を広げた形。
その後、日本当局の為替介入警戒感から160円台まで急落する場面もあり、値動きが荒くなった。
週末は161円台前半での推移。
来週以降、162円に近づく局面では介入リスクが意識されやすく、慎重な動きが予想される。
📚 今週のブログ更新
今週は『FRBの仕組みと経済への影響がわかる本』を取り上げました。
「FRBには『物価の安定』と『雇用の最大化』という二重使命が法律で定められている。
日銀やECBにはないこの二重使命こそが、FOMCをあれほど緊張感あるものにしている理由。」
今週まさにFOMCがあった週だからこそ、読み直すと新鮮に感じる一冊。
長期投資家こそ、知っておきたい内容です。
👉 書評ブログを読む:『FRBの仕組みと経済への影響がわかる本』
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FRBの仕組みと経済への影響がわかる本 FOMC経済見通しと議長記者会見の読み解き方 [ 工藤 浩義 ] 価格:1980円 |
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👤 今週の個人的な記録
今日は、日経急騰とW杯日本の引き分けという嬉しいニュースを励みに、苦手な歯医者へ行ってきました。
定期クリーニングと治療の両方です。
治療は自費診療で高額でしたが、健康資産への投資だと割り切っています。
資産形成を語るとき、どうしても「増やす・節約する」の話になりがち。
でも、お金は増やすだけじゃなく、使うべきところには使う。
それも大切な「お金との向き合い方」だと思っています。
定期クリーニングで予防を続けることが、将来の治療費を抑えることにもつながる。
健康寿命を守ることが、長期投資を続ける体力にもなる。
これが私なりの答えです。みなさんは、健康への投資、どんな形でされていますか?
🔎 来週の注目ポイント
📝 まとめ
今週の相場は、FOMC後の急落と急回復という「ボラティリティの週」でした。
S&P500が1日で1.2%下落し、翌日には全戻しするという動きは、長期投資家には「景色として見られる」ものでありたい。
日本株は連日最高値を更新しており、海外からの資金流入が続いている。
ドル円は161円台と円安圧力が続くなか、来週の介入動向が一つの焦点。
Fear & Greedが37という「恐怖」ゾーンにある今、積立の手を止めない選択が、長期的に報われることを信じている。
今週の乱高下、あなたはどう受け止めましたか?
50代からの資産形成について、静かに誠実に発信しています

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