FRB利上げ示唆とイラン和平|今週の資産形成ニュース(6月第3週)

今週の資産形成ニュース

今週はFOMC後の急落と急回復という、まさに「ボラティリティの週」。
S&P500は一時7,420台まで下落したが、木曜日には7,500台を回復した。
銀行員として30年間、金利変動の現場を見てきた経験から言えば、こうした短期の乱高下は「ノイズ」。
長期投資家が揺れる必要のない一週間だった。

S&P 500(6/19終値)
7,500.58
▲ +2.0% 先週比
NYダウ(6/19終値)
51,564
▲ +1.3% 先週比
ドル円(今週レンジ)
159〜161円
週中高値161.81円

CNN Fear & Greed Index(6/18時点)
Extreme FearFearNeutralGreedExtreme Greed
37 Fear(恐怖)
週中は33まで低下。FOMC後の回復を経て37へ改善。依然として「恐怖」ゾーン。

米国市場:FOMCショックと急回復

FRB・FOMCの動向:ウォーシュ議長の初会見

水曜日(6月17日)、FRBはFOMC会合後の声明を発表。
ケビン・ウォーシュ議長が初の公式記者会見を行い、2026年後半の利上げバイアスを明確にした。

FF金利の年末中間値が3.4%から3.8%へ上方修正。
市場は「少なくとも1回の利上げ」を織り込み始めた。

S&P500は1.21%下落し7,420.10まで急落。
ナスダックも1.34%の下落となった。

翌木曜日には一転して急回復。
ナスダックが+1.91%、S&P500が+1.08%上昇し、週末は7,500.58で着地。
「FRBの姿勢は想定内」という再評価が働いた形。

米国・イラン和平:ホルムズ海峡の安定化

週明けの6月15日、米国とイランが和平合意を発表。
ホルムズ海峡の封鎖が解除されたことで原油価格が下落し、株式市場に追い風が吹いた。
ナスダックを中心に大きく上昇し、週全体の基調を支えた。

6月18日には「封鎖完全解除」も確認され、エネルギー安定化への期待感が継続。

また、SpaceXがAIコーディングスタートアップのCursorを600億ドルで買収すると発表。
AI関連への注目も改めて集まった。

海外勤務10年の視点

海外勤務のなかで、中東情勢が金融市場に与える影響を何度も目の当たりにしてきた。

今回の米イラン和平合意は短期的な材料に留まるかもしれないが、エネルギーコストの安定は企業収益にとって確実なプラス要因。

原油価格の落ち着きが長続きするかどうか、来週以降も注視していきたい。

注目指標と投資家心理(Fear & Greed、VIX)

CNN Fear & Greed Indexは6月18日時点で37(Fearゾーン)。
一時は33まで低下していたが、木曜日の急回復を受けて若干の改善が見られた。

とはいえ、まだ「恐怖」の領域にあり、投資家心理は慎重な状態。
VIXは週半ばに上昇した後、週末にかけて落ち着きを取り戻している。

「市場が恐怖に包まれているとき、長期投資家には追加買いの好機になりやすい」というのは歴史が示すパターン。
積立を継続することの重要性を、改めて感じた週。

日本市場:7日続伸・史上最高値更新

日経平均・TOPIXの動き

日経平均は今週7日続伸し、6月19日には71,250.06円で史上最高値を更新。
AI・半導体関連銘柄への資金流入が続いており、海外投資家による継続的な買いも目立つ。

米国株が水曜日に急落した局面でも、日本株は比較的底堅く推移した。
国内企業の好決算とコーポレートガバナンス改革への評価が、下支えになっている印象。

TOPIXも連動して高値圏での推移が続いており、幅広い銘柄への買いが広がっている。

為替(ドル円)の動向

ドル円は今週、2024年7月以来となる161.81円まで上昇。
日米金利差の拡大を意識した円売りドル買いが続いており、FRBの利上げバイアス表明がさらに差を広げた形。

その後、日本当局の為替介入警戒感から160円台まで急落する場面もあり、値動きが荒くなった。
週末は161円台前半での推移。

来週以降、162円に近づく局面では介入リスクが意識されやすく、慎重な動きが予想される。

📚 今週のブログ更新

今週は『FRBの仕組みと経済への影響がわかる本』を取り上げました。

「FRBには『物価の安定』と『雇用の最大化』という二重使命が法律で定められている。
日銀やECBにはないこの二重使命こそが、FOMCをあれほど緊張感あるものにしている理由。」

今週まさにFOMCがあった週だからこそ、読み直すと新鮮に感じる一冊。
長期投資家こそ、知っておきたい内容です。

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👤 今週の個人的な記録

今週の出来事:歯科治療・定期クリーニング

今日は、日経急騰とW杯日本の引き分けという嬉しいニュースを励みに、苦手な歯医者へ行ってきました。
定期クリーニングと治療の両方です。

治療は自費診療で高額でしたが、健康資産への投資だと割り切っています。

資産形成を語るとき、どうしても「増やす・節約する」の話になりがち。
でも、お金は増やすだけじゃなく、使うべきところには使う。
それも大切な「お金との向き合い方」だと思っています。

定期クリーニングで予防を続けることが、将来の治療費を抑えることにもつながる。
健康寿命を守ることが、長期投資を続ける体力にもなる。

これが私なりの答えです。みなさんは、健康への投資、どんな形でされていますか?

🔎 来週の注目ポイント

  • FRB当局者の発言
    ウォーシュ議長をはじめとした複数の当局者が発言予定。2026年後半の利上げ時期と回数を探る上で注目。
  • ドル円・介入警戒ライン
    161〜162円台での攻防が続く見通し。財務省・日銀の口先介入や実弾介入のリスクを注視。
  • 日経平均:最高値更新後の調整有無
    7日続伸・71,000円超えの後だけに、利益確定売りが出やすいタイミング。
  • 米国経済指標
    住宅着工・消費者信頼感など複数の指標が控える。景気の底堅さがFRBの利上げ判断にどう影響するか確認。
  • エネルギー価格の動向
    米イラン和平後の原油・天然ガス価格の落ち着き具合を確認。インフレ再燃リスクの点検材料として注目。

📝 まとめ

今週の相場は、FOMC後の急落と急回復という「ボラティリティの週」でした。

S&P500が1日で1.2%下落し、翌日には全戻しするという動きは、長期投資家には「景色として見られる」ものでありたい。

日本株は連日最高値を更新しており、海外からの資金流入が続いている。

ドル円は161円台と円安圧力が続くなか、来週の介入動向が一つの焦点。

Fear & Greedが37という「恐怖」ゾーンにある今、積立の手を止めない選択が、長期的に報われることを信じている。

今週の乱高下、あなたはどう受け止めましたか?

50代からの資産形成について、静かに誠実に発信しています

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