ダウは史上最高値の52,900ドル、その裏でハイテクは大幅安。
「悪いニュースが買い材料になる」典型的な一週間でした。
銀行員として30年、こういうねじれた相場を何度も見てきましたが、慌てて動いた人ほど後悔するのが常。
数字を一つずつ整理していきます。
米国市場:雇用減速がダウを押し上げた一週間
6月雇用統計、予想を大きく下回る
7月2日発表の6月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比5.7万人増。
市場予想の11.5万人を大きく下回り、5月分も12.9万人増へ下方修正されました。
失業率は4.2%へ上昇。
普通なら株安要因ですが、今回は逆でした。
ウォーシュ議長率いるFRBの追加利上げ観測が後退し、ダウは7月2日に1.14%高の52,900.07ドルで史上最高値を更新。
週間では+1.89%の上昇でした。
なお7月3日(金)は独立記念日の振替で休場、今週は4営業日。
ハイテクには逆風、ローテーションが鮮明に
同じ7月2日、ナスダック100は1.61%安。
AIデータセンター投資の収益性への警戒、OpenAIのIPOが2027年に延期されるとの報道、メモリ価格高騰によるアップルやマイクロソフトのハード値上げなど、テック株には売り材料が続きました。
マイクロンが売上高414億ドルの過去最高決算を出しても株価は伸び悩む。
「良い決算でも売られる」のは、期待値が高すぎるサインとも読めます。
資金はヘルスケアや生活必需品などディフェンシブへ。アルファベットのダウ採用、SpaceXのナスダック100採用(7/6予定)といった構造変化も話題になりました。
リーマンショックのときも、指数の最高値と投資家心理の悪化が同居する局面がありました。
こうした「ねじれ」の答え合わせには時間がかかります。
予測するより、どちらに転んでも続けられる積立額にしておくこと。
現場で学んだ、地味ですが確かな備えです。
注目指標と投資家心理(Fear & Greed、VIX)
CNNのFear & Greed Indexは32、「Fear(恐怖)」ゾーン。
指数が最高値圏なのに心理は恐怖寄り。
上昇の中身がディフェンシブ中心で、半導体指数SOXが6%超下落する日もあるなど、足元のボラティリティが高いことの裏返しといえます。
日本市場:7万円タッチと押し目買いの攻防
日経平均・TOPIXの動き
日経平均は週間で383円高(+0.55%)の69,744.07円。
6月30日には一時70,062円と初の7万円台に乗せる場面もありました。
金曜は売り先行から、キオクシアの切り返しをきっかけに1,010円高と大幅反発。
TOPIXは3,829ポイント前後。
AI・半導体一辺倒だった物色が内需・消費関連へ広がる、セクターローテーションが今週の特徴でした。
半導体が売られても、消費関連が買われる。
この物色の広がりが、市場の底堅さを支えているように見えます。
為替(ドル円)の動向
ドル円は6月に約40年ぶりの162円台をつけたあと、今週は弱い米雇用統計を受けて一時160.92円まで軟化。
報道ベースの一般情報として、外為情報サイトでは7月のレンジを159.50〜165.00円と想定する予想が示されています。
月後半にはFOMCと日銀会合を控え、市場では円安地合いが続きやすいとの見方や、「骨太の方針」が日銀の追加利上げをけん制するとの観測も伝えられています。
※上記は各社の見通しの紹介であり、私自身の相場予想ではありません。
📚 今週のブログ更新
今週は『「名目GDPって何?」という人のための経済指標の教科書』を取り上げました。
GDPの公式を知ったら、日本の現実が透けて見えた。消費・投資・政府支出・貿易収支——この4つで、なぜS&P500なのかが腑に落ちる。
金融30年、数字を追い続けた理由がわかった気がします。
👉 書評ブログを読む:『「名目GDPって何?」という人のための経済指標の教科書』
👤 今週の個人的な記録
今週の気づき:続けながら、改善する
同じことを続けながら、手を動かして学び、修正する。
今週はその大切さをあらためて感じました。
毎日のランニングは、その日の体調で体の変化に気づけるように。
Xやブログも、続けるほどに小さな気づきと改善が積み重なり、文章力やまとめる力として仕事に生きています。
インデックス投資は、社会や経済を学ぶ大きな教材。
FP2級の学習も、意外なところで役に立ちます。
社会人になりたての頃は、20年、30年という時間の長さを想像できませんでした。
50代の今は、その重みを感じます。時間とエネルギーは有限。
だからこそ、気づいたことを改善しながら、コツコツ積み上げていこうと思います。
長く続けた人が結果を掴むのは、続けながら改善し続けた積み重ねの結果。
みなさんは、何を続けていますか?
🔎 来週の注目ポイント
📝 まとめ
最高値のダウ、恐怖ゾーンの投資家心理、160円台のドル円。
強気と弱気が同居する、判断の難しい週でした。
こういうときこそ、積立の設定を変えず、淡々と続けるのが原則。
相場のねじれは、いつか解消されます。
来週以降も発信つづけていきます。よかったら、Xをフォローいただけると嬉しいです。
50代からの資産形成について、静かに誠実に発信しています

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