今週は、円ベースで見れば日米ともに力強い一週間でした。
日経平均は週間3,107円高。木曜には一時69,000円台をつけ、TOPIXは連日の最高値を更新しています。
米国もS&P500が木曜に最高値を更新。ドル円が159円台へ戻したことで、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額も45,727円と高値を更新しました。
一方で週末には、米国の消費指標が揃って予想を下回りました。強い数字と弱い数字が同居する週。金融機関に長く身を置いた立場から見ると、こういう局面ほど判断が難しくなりやすいかと思います。
米国市場:最高値更新と、消費の弱さ
CPI・PPIがそろって鈍化、S&P500は最高値へ
今週の米国市場を動かしたのは物価統計でした。
7月のCPI、PPIがいずれも市場予想を下回り、9月FOMCでの利上げ織り込みは先週の5割程度から3割程度まで低下しています。
この流れを受けて、S&P500は8月13日(木)に7,798.99で引け、最高値を更新。7,800の大台をうかがう水準まで上げました。
なお年内での利上げ織り込みは88%程度が残っており、利上げ観測そのものが消えたわけではない点は押さえておきたいところ。
円ベースでも同じです。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額は8月14日に45,727円と高値を更新しました。
週間では+1.67%。ドル建てのS&P500が+0.35%でしたので、差はほぼ円安分です。
小売売上高と消費者信頼感が「ダブルミス」
ところが金曜日、雰囲気が変わります。
7月の小売売上高は前月比-0.6%。市場予想は+0.1%の増加でしたので、方向自体が逆でした。
さらに8月のミシガン大消費者信頼感指数(速報)が51.0と、7月の55.2から低下しています。
この日、S&P500は0.2%安、NYダウは0.2%安、ナスダックは0.3%安で引けました。週間ではS&P500とナスダックが3週連続の上昇、NYダウのみ小幅な下落。
指数は最高値圏にありながら、その足元では消費が息切れしつつある。この「ねじれ」が今週の米国市場の姿かと思います。
強い指標と弱い指標が同じ週に並ぶこと自体は、珍しいことではありません。
金融の現場では、こうした局面ほど「どちらか一方を根拠に大きく動く」ことのリスクが意識されます。
個人の資産形成でも、材料が割れているときほど、あらかじめ決めた配分に戻す作業のほうが効いてくる傾向にあります。
注目指標と投資家心理
CNNのFear & Greed Indexは65で「Greed(強欲)」ゾーン。VIXは14台半ばと落ち着いた水準にあります。
なお来週18日には、RedditがS&P500に新規採用される予定です。
指数連動のパッシブ資金が機械的に買い付けるため、こうした入れ替えは短期的な需給要因になりやすい傾向にあります。
日本市場:TOPIXは連日の最高値更新
日経平均・TOPIXの動き
今週の主役は日本株でした。
日経平均は8月14日(金)に前日比405円高の68,713円80銭で引け、4日続伸。
週間では3,107円、率にして+4.74%の上昇となりました。週内の高値は69,608円24銭で、70,000円が視野に入る水準です。
TOPIXは4,197.20ポイントで8日続伸、連日で最高値を更新しました。
米国のインフレ鈍化を受けたAI・半導体関連への買いが中心で、円安も輸出企業の採算面では追い風となる構図。
ただし、指数が短期間で大きく動いた後は値動きも荒くなりやすいところ。積立を続けている方ほど、日々の値動きから距離を置く姿勢が効いてくる場面かと思います。
為替(ドル円)の動向
ドル円は159円を挟んだ推移で、NY終値は159円32銭。金曜の値幅は158円台後半〜159円台半ばでした。
先週末の157円76銭からは、週間で約1円56銭(+0.99%)の円安です。
7月末から8月初にかけて日米協調介入があり、一時155円まで円高に振れましたが、その後は159円台まで戻しています。
日銀の利上げについては、市場は9月会合を70%程度、10月までで100%超織り込んでいる状況。
外為情報サイトの解説では、それでも円安が止まりにくい要因として実質金利のマイナスが挙げられており、9月か10月に利上げしても政策金利は1.25%にとどまる見込みとされています。
外為どっとコムのレポートでは、来週のドル円について160.50円付近を上値の目安とする見方が示されています。また来週21日の日本7月CPIが最大の焦点になるとも指摘されています。
※上記は各社の見通しの紹介であり、私自身の相場予想ではありません。
今週のブログ更新
今週から、書評ブログで新しいシリーズを始めました。
テーマは「資産形成の持久力」。毎週水曜、全14回の予定です。
投資ブログでありながら、しばらく投資の本を扱いません。習慣の本、行動の本、思考法の本が続きます。
理由はシンプルで、資産形成でつまずく場所が、たいてい知識の外側にあるからです。
多くの人にとって本当のボトルネックは「知らないこと」ではなく「知っているのに、できないこと」——シリーズ初回記事より
第1回『やり抜く力 GRIT』
シリーズ第1回は、アンジェラ・ダックワース氏の『やり抜く力 GRIT』。
偉業を成し遂げた人に共通していたのは才能ではなく、情熱と粘り強さを掛け合わせた「やり抜く力」だった、という一冊です。
記事では、バフェットの「25のリスト」を取り上げています。目標を25個書き出し、重要な5つ以外は絶対に関わらないという考え方。
何をやるかより、何をやらないかを決める。金融機関に30年勤務した経験からも、資産形成で効いてくるのはこちらの側だと感じます。
📚 この本を読んでみたい方はこちら
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👤 今週の個人的な記録
下宿している大学生の子供が、夏休みで帰ってきました。
それに合わせて、ふるさと納税で桃をリピート買いしています。

和歌山・紀の里産の桃。みずみずしく、味も香りも抜群でした。
箱の側面には、剪定・摘蕾・摘果・袋掛け・収穫と、四季ごとの作業がイラストで描かれています。半年以上かけて手をかけたものが届いている、ということが伝わってきます。
旬の果物を、家族そろっておいしくいただきました。
制度をフル活用すればお財布にも優しく、地域や農家さんへの貢献にもなる。Win-Winの仕組みですので、ふるさと納税はどんどん利用していこうと思います。
節約というと我慢の話になりがちですが、制度を知っているかどうかだけで、同じ支出から受け取れるものが変わる。
今週はそれを、桃の味とあわせて実感しました。
来週の注目ポイント
今週は日経平均が週間4.74%上昇し、TOPIXは連日の最高値。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額も週間+1.67%と高値を更新しました。
一方で、米国の消費指標は弱含みました。強い数字と弱い数字が同じ週に並ぶのは、決して珍しいことではありません。
だからこそ、どちらか一方に反応して配分を動かすより、決めた比率を淡々と積み上げていく。
長期・分散・積立の基本に立ち返る週かと思います。
一緒に頑張っていきましょう。良い週末を!
私の経歴や投資方針については、こちらにまとめています。

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