米10年債5.2%でもS&P500は週間上昇|今週の資産形成ニュース(9月第4週)

今週の資産形成ニュース
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今週は米10年債利回りが一時5.22%と2007年以来の水準まで上がる一方、S&P500は週間+1.2%、日経平均は2日間の取引で+2.1%と、日米の株式はそろって上昇しました。
金融の現場を30年見てきた立場から言えるのは、金利と株価が同時に大きく動く週ほど、数字を静かに並べてみることが大切だということです。

S&P500
7,743.51
+1.22%(先週末比)

NYダウ
51,828.62
+0.28%(先週末比)

ドル円
157.19円
+0.37%(円安方向)

CNN Fear & Greed Index
Extreme FearNeutralExtreme Greed
37(Fear)
週末時点。VIXは25日に15.12。

米国市場:金利上昇と株高が同居した1週間

米10年債利回りが一時5.22%、2007年以来の高水準

24日(木)、米10年債利回りは一時5.223%、30年債は5.501%まで上昇しました。10年債は2007年以来、30年債は2004年以来の水準と報じられています。

背景には、中東情勢を受けた原油高と、10月のFOMCでの追加利上げ観測があります。24日時点で、市場が織り込む10月利上げの確率は約71%まで高まりました。

金曜は原油安で反発、主要3指数そろって週間プラス

25日(金)は、米国とイランの間でホルムズ海峡の再開に向けた協議が進むとの思惑から原油が下落し、長期金利も低下。NYダウは478ドル高の51,828ドル、S&P500は7,743、ナスダックは27,068で取引を終えました。

週間ではS&P500が+1.2%、NYダウが+0.3%、ナスダックが+2.1%。ソフトウエアなどハイテク関連が相場を支えた一方、エネルギー株は軟調でした。

一方、ミシガン大学の9月消費者信頼感(確報)は4か月ぶりの低水準。ガソリン価格の高止まりや関税への懸念が、家計の気持ちに重くのしかかっている様子がうかがえます。

注目指標と投資家心理

CNNのFear & Greed Indexは週末時点で37と「恐怖」ゾーン。株価は上昇したものの、慎重な空気が続いています。VIX(恐怖指数)は25日に15.12まで低下しました。

株価は上がっていても、投資家心理は必ずしも楽観に傾いていない。そんなちぐはぐさが表れた週だったかと思います。

日本から米国株に投資する視点

米国の長期金利が上がると、株式の「割高・割安」を測る物差しが変わり、将来の成長への期待が大きいハイテク株などは揺れやすくなる傾向にあります。

一方、日本から米国株に投資する私たちにとって、米金利はドル円を通じても効いてきます。日米の金利差は円安の一因とされますが、今週のように介入警戒で円が買い戻される場面もあります。米国の金利ニュースは「株価」と「為替」の両面から見ておくと、落ち着いて受け止めやすいかと思います。

日本市場:連休明けの2日間で6万6千円台へ

日経平均・TOPIXの動き

東京市場は19日〜23日のシルバーウィーク5連休明けで、今週の立会は24日・25日の2日間のみでした。

日経平均は25日に850円高の66,364円で引け、5日続伸。先週末(65,018円)比で+1,345円、+2.1%となりました。TOPIXも4,128ポイント(前日比+1.31%)。半導体関連株や金融株に買いが入りました。

来週は9月末の配当・優待の権利取りに絡む売買も意識される時期です。

日本の長期金利:一時3.115%、約30年ぶり

25日には、日本の長期金利(新発10年国債利回り)も一時3.115%まで上昇しました。1996年8月以来、約30年ぶりの高水準と報じられています。

米国の利上げ観測の強まりと米国債安が、日本の債券市場にも波及した形です。

金融30年の視点

長期金利が上がると、住宅ローンや企業の借入コスト、債券の価格など、家計と企業の両方にじわじわ影響が広がります。一方で、預金や債券で得られる利回りは上がる側面もあります。

金利の上昇を「株にとって悪いこと」と一面的に捉えず、自分の家計にはどちら側の影響が大きいかを確認してみるのが、50代の資産形成では大切かと思います。

為替(ドル円)の動向

ドル円は、米長期金利の上昇を背景に週前半から円安が進み、24日のNY市場で一時159円04銭まで上昇しました。

ただ25日は、片山財務相とベッセント米財務長官の電話会談で「円の過小評価は問題との認識を確認」したとの報道が伝わり、介入への警戒から円が買い戻されました。原油安に伴う米金利の低下も重なり、週末は157円台前半。先週末(156円60銭)比では小幅な円安にとどまりました。

外為どっとコムの週間展望では、来週のドル円の予想レンジを157.00〜162.00円としています。

※上記は各社の見通しの紹介であり、私自身の相場予想ではありません。

今週のブログ更新

今週は、シリーズ「資産形成の持久力」第7回として、安宅和人さんの『イシューからはじめよ』の書評を更新しました。

「悩む」=答えが出ない前提
「考える」=答えが出る前提

来月の株価は、悩むこと。
何歳までにいくら必要かは、考えること。

増やす前に、決めるべき問いがあります。金融機関に30年勤務した経験から見ても、資産形成で差がつくのは「何を考えるか」を先に決められるかどうかかと思います。

👉 イシューからはじめよ|解くべき問いを、先に決める

📚 この本を読んでみたい方はこちら

👤 今週の個人的な記録

朝活のルーティンに「魂をこめる」

井上尚弥選手の「王者になるための時間の使い方」という動画が、とても参考になりました。

あの井上尚弥選手でも、トレーニングは1日2〜3時間ほど。そのことに驚きつつ、大事なのは時間の長さより中身の濃さなのだと感心しました。

私は朝4時から朝活をしていますが、この動画を見て、今週から一つひとつのルーティンに魂をこめて取り組むよう意識を変えました。

具体的には、朝活の前に「100歳までの資金繰り表」に設定した5年後の目標資産額と年収を目に焼き付け、それをイメージしながら取り組むようにしています。

まだ始めたばかりの現在進行形です。気づきがあれば、またお届けできたらと思います。

参考:井上尚弥『王者になるための時間の使い方』(YouTube)

来週の注目ポイント

①9/28(月)日銀7月会合の議事要旨・9月末の権利付き最終日 — 日銀の利上げ姿勢と、権利取り前後の需給

②9/30(水)米8月PCE物価指数 — FRBが重視するインフレ指標

③10/1(木)日銀短観(9月調査) — 企業の景況感と価格転嫁

④10/2(金)米9月雇用統計 — 10月FOMCの利上げ観測を左右

⑤通期:米イラン協議と原油価格 — 原油→インフレ→金利の連鎖の起点

まとめ

米長期金利が約19年ぶりの水準まで上がる中でも、日米の株価は週間で上昇しました。

ニュースの見出しだけを追うと不安になりやすい週でしたが、米金利の動きを株価と為替の両面から整理しておくと、落ち着いて向き合いやすくなるかと思います。

みなさんは、金利が上がるニュースをどんな視点で受け止めていますか?

一緒に頑張っていきましょう。良い週末を!

50代からの資産形成について、私の方針や経歴をまとめています。

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aroundfiftyreal(50代リアルマネー)|金融30年・海外10年

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