読み終えたあと、しばらく何も書けませんでした。
共感したからではありません。自分には、ここまでの熱量はないと思ったからです。
この本を一言でいうと
常識を壊して、動いて、自分の名前で価値を作れ。そう言い切る本です。
著者は、数々のベストセラーを手がけた編集者。
2018年に出た一冊で、当時かなり話題になりました。
この記事は、50代が読むとどうなるかという角度で書きます。
全面的に賛成はしていません。それでも、ひとつだけ持ち帰ったものがあります。
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心に残ったポイント3つ
① 常識を疑う
本書がいちばん繰り返すのが、これです。
決まっていると思っていたことは、たいてい誰かが決めただけのものだ、と。
「会社員は定年まで働くもの」も、そのひとつです。
金融機関に30年勤務してきて、この前提を一度も疑わずにきたことに気づきました。
資産形成でも同じです。
何歳まで働くか。いくら必要か。いつから取り崩すか。
どれも、自分で決めていいはずのことでした。
ただし、疑ったあとに何を選ぶかは人それぞれです。
疑うことと、壊すことは別だと思っています。
👉 知っていることを、考え直す:THINK AGAIN
② 動いてから考える
考えてばかりで動けない人に、喝を入れる一冊です。
まず動け。失敗してから考えろ。本書の熱量は、ほとんどここに集まっています。
ここは、正直に書いておきます。
50代には、そのままは当てはまりません。
守るものがあり、取り返す時間も限られています。
大きく張って外したときの戻し方が、20代とは違う。
それでも、動かないままでは何も変わりません。
だから私は、こう読み替えました。大きく動くのではなく、小さく、何度も動く。
失敗しても生活が揺らがない大きさに、先に切っておく。
このブログを始めたのも、その一つでした。やめても誰も困らない。だから始められた。
👉 小さすぎて失敗しない:小さな習慣
③ 自分の価値を、自分で決める
持ち帰ったのは、これひとつです。
会社の肩書きや年収ではなく、自分が何を作れるかで価値を決める。
この一点だけは、年齢に関係ありません。
長く同じ組織にいると、評価は外から与えられるものになります。
等級、肩書き、評価シート。それが積み重なると、自分の値段を自分で言えなくなる。
資産形成にとっても、これは他人事ではありません。
金融資産は増やせても、稼ぐ力は買えないからです。
会社を離れたときに何が残るか。50代でそれを考えておくかどうかは、大きな差になります。
👉 富と、金持ちは違う:ナヴァル・ラヴィカント
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この本を読んで得られる変化
- 「決まっている」と思っていたことを、一度疑える
- 動けていない理由が、考えすぎだと気づける
- 会社の評価と、自分の価値を切り離して考えられる
- 金融資産だけでは足りないことに気づける
- 自分に合う熱量の持ち方を、考え直すきっかけになる
こんな人におすすめ
- 考えてばかりで、何年も動けていない人
- 会社の評価が、自分の価値そのものに思えてきた人
- 定年後に何で稼ぐかを、まだ考えていない50代
- 落ち着いた本ばかり読んで、少し動きが鈍っている人
- 熱量の高い本を、距離を取って読んでみたい人
まとめ|熱量は借りない。一点だけ持ち帰る
この本を読んで、明日から突っ走ろうとは思いませんでした。
50代には50代の走り方があります。
熱量の高い本は、読んだ直後がいちばん危ない。
勢いだけで決めたことは、たいてい続きません。
それでも、こういう本を読む意味はあると思っています。
自分がどこまでなら動けるのかが、はっきりするからです。
私が持ち帰ったのは、ひとつだけ。
自分の価値を、自分で決める。
まだ会社員ですし、辞めると決めたわけでもありません。
ただ、会社の外でも通じるものを少しずつ作っておく。
そのくらいの速度が、自分には合っています。
全部に共感しなくていい。
一冊から一点持ち帰れれば、読んだ意味はあります。
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